合見積りの心境詳細
2017.11.20
先日 屋根葺き替えを紹介された家に伺ったところ、奥様から合い見積りであることを言われました。
そのとき 内心、紹介されたのなら合い見積りなどして欲しくないのに!と直感的に思いましたが
なぜ?そう思ったのかお互いの心理を詳しく分析してみる事にしました。
そもそも 依頼者側としては 見ず知らずの所に初めて依頼する訳ですから2件あるいは3件に依頼をかけ
検討するのは当然の事でしょう。
反対に依頼される側としては 紹介であれば当然信頼を受けているものとの思い込みがあるので抵抗がある
のだと思います。がしかし 依頼する側とすれば よほどの仲の知り合いからの紹介でなければ
始めから信用する訳にはいかないので、当然のことと思われます。
そんな会話の中で 合見積りの場合は 見積りの出し方が違ってきますけど と話したところ
『どう言う事なのか』と訪ねられました。
そこで 『合見積りの場合は とにかく値段勝負な訳ですから他社より安くしないと はずされるのは当然』 とお話致しました。
すると 普通の見積りと やすく上がる見積りと両方出して下さいと言われました。
そう言われても 安く上がる方法で中途半端な施工の見積りを出しても意味がないのでちゃんとした
見立ての方法の見積りを1本しか出せないのですが、 どうしたものか考えてしまいました。
そんな時は医者の立場に例えて説明するのが一番良い方法ではないかと考えました。
簡単な作業の場合を除いて 解体してみないとわからない様ないリフォーム工事では
医者様の手術とおなじではないでしょうか?
例えばの話 屋根の瓦をはがしてみたら 下地の野地板がベニヤが使われていて、結露で蒸れて
ベニヤがヘナヘナで当然交換をお勧めするのが本当なのに 追加がもらえそうもないのでそのまま
交換しないで報告もせず 早く終らせて集金する。と言う工事店に頼めば 不完全なまま工事が終ってしまいます。
こんな事にならないように
手抜きと妥協を一切しないと言う信念の基に仕事を貫く事が真理なのでは と考えますが いかがな
ものでしょうか?
先ほどの例え話で表現すると、ガンの手術の見積りを 安い場合と高い場合の二通り出して、安い場合は
手間のかからない方法の場合と ちゃんとした場合の見積りを要求されても リフォームドクターとしては
複雑な心境になります。
空けてみて 転移していた場合 報告せずに早く外見だけで終らせておしまいにして 集金するなんで
出来ませんよ。 と言う心境でした。
そんな事で 依頼する側も 以上のような事が起きるかも知れませんので 値段勝負だけの合い見積りに
ならないよう詳しい説明を受けて内容を理解してから発注するように その辺をご注意お願いいたします。
安易に 値段だけしか見ないと言うことのない様に くれぐれもお願いします。