なぜ「地震に強い家」が求められているのか

日本は世界でも有数の地震多発国です。
大きな揺れによって家屋が倒壊したり、ライフラインが寸断されたりするニュースを目にするたびに、「自分の家は大丈夫だろうか」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

住宅の役割は、家族の命と財産を守る“シェルター”であること。
そのため、現代の家づくりでは「デザイン」や「性能」だけでなく、耐震性・構造の安定性が欠かせません。

特に木造住宅を検討している人にとっては、「木の家でも地震に強いのか？」という点が気になるところです。
この記事では、地震に強い家の特徴や構造、設計の工夫をわかりやすく解説しながら、ファミリア建設が提案する“長く安心して暮らせる住まい”の考え方を紹介します。

地震に強い家の特徴｜安心を支える5つのポイント

地震に強い家は、単に「頑丈な家」というだけではありません。
建物全体のバランスと、力を分散させる仕組みが整っていることが重要です。

① 建物のバランスが良い形状

四角や長方形のように、左右対称でシンプルな形状は地震の揺れに強いとされています。
L字やコの字などの複雑な形は、揺れの力が集中しやすく、ねじれやすい傾向があります。

② 軽量な構造体で揺れにくくする

建物が重いほど地震のエネルギーを受けやすくなります。
軽くて強い構造材を使うことで、揺れを小さく抑えることができます。
木造はその点で優れており、「軽量かつしなやか」な素材特性が地震への強さを支えています。

③ 壁や柱をバランスよく配置する設計

耐力壁が偏ると、建物の一部だけに力が集中してしまいます。
壁・柱・梁をバランスよく配置し、全体で揺れを受け止めることが重要です。

④ 接合部や基礎の強度確保

どんなに良い素材を使っても、接合部分が弱ければ意味がありません。
金物や基礎の固定をしっかり行うことで、揺れに対して一体的に耐える構造になります。

⑤ メンテナンス性が“長期的な安全”を守る

建物は時間とともに劣化します。定期的に点検・補修を行うことで、構造の強さを長く保つことができます。
ファミリア建設では、長期性能を重視した設計と、リフォーム経験を活かした保守性の高い家づくりを行い、30年・50年先まで安心が続く住まいを目指しています。

木造でも安心？地震に強い家をつくる「構造」の考え方

「木造住宅は地震に弱い」というイメージを持つ人もいますが、これは誤解です。
実は、木造は軽くてしなやかに変形できる構造であり、地震エネルギーを吸収しやすいという強みがあります。

木造の“しなやかさ”と“軽さ”が強さの秘訣

鉄筋コンクリートに比べて木は軽いため、地震時の負担が小さく、倒壊しにくい構造になります。
また、木のしなりが衝撃を吸収し、揺れを和らげる役割を果たします。

接合部・構造材の工夫で力を分散

柱や梁の接合部を金物やボルトで強化することで、建物全体に力が分散しやすくなります。
地震のエネルギーが一点に集中せず、建物全体で受け止める構造が理想です。

壁・床・屋根の一体構造で“ねじれ”を防ぐ

床・壁・屋根が一体化することで、建物が「箱」のように強くなります。
この構造を採用することで、揺れの際に発生する“ねじれ”や“歪み”を抑制できます。

ファミリア建設では、木造でありながら防火・遮音構造を両立させ、構造体の安定性と安心感を高いレベルで確保しています。
木のぬくもりを活かしながらも、強くて長持ちする家づくりを実現しているのです。

地震に強い家づくりの「間取り」や「設計上の工夫」

耐震性は、構造だけでなく間取りや設計のバランスにも大きく関係します。
たとえ耐震性の高い素材を使っていても、設計の段階で偏りがあると強度を損ねてしまう場合があります。

開口部（窓・ドア）をバランスよく配置

大きな窓や吹き抜けが一方向に集中すると、壁の強度バランスが崩れます。
採光やデザインを考慮しつつ、構造上の強度を保つ配置計画が重要です。

吹き抜けや大空間の注意点

人気の吹き抜けリビングは開放的ですが、耐震上のバランスを崩さないように補強計画を立てる必要があります。
構造計算に基づき、梁や壁の配置で剛性を保つ工夫が欠かせません。

シンプルな形状が地震に強い

建物の形をできるだけシンプルに保つことで、地震の揺れを受け流しやすくなります。
ファミリア建設の「コンパクト設計」は、無駄のない間取りと軽量構造が揺れへの強さにも寄与しています。
“必要な広さを、最も効率よく配置する”という考え方が、耐震性と快適性を両立させています。

地震に強く、長く安心して暮らせる家の工夫

真に「強い家」とは、揺れに耐えるだけでなく、災害時も安心して暮らせる空間であることが求められます。
ファミリア建設では、構造体だけでなく、素材や空気環境まで含めた「総合的な安心設計」を行っています。

素材選びが“住まいの強さ”を支える

自然素材は、湿度を調整しながら長期的に劣化を防ぎ、構造体の寿命を延ばします。
化学物質の少ない素材を使うことで、居住者の健康にも配慮されています。

防火構造で二次災害を防ぐ

外壁と石膏ボード、断熱材を組み合わせた防火設計により、延焼や外部からの熱を防ぎます。
これは地震後の火災リスクを抑えるうえでも重要な工夫です。

遮音構造が生む“静かな安心”

地震の際の不安や外部の騒音を軽減する**遮音設計（外壁＋石膏ボード＋グラスウールなど）**を採用。
日常生活の快適さと安心感を高める効果があります。

抗酸化空間で心身にもやさしい住まい

ファミリア建設が提案する「予病住宅（抗酸化空間）」は、
有害物質を抑えた空気環境を整え、地震後のストレスや体調不良リスクを軽減します。
“安全×健康×快適”をすべて叶える設計思想です。

まとめ｜地震に強く、家族が安心して暮らせる住まいへ

地震に強い家を実現するためには、
「構造」＋「設計」＋「素材」 の三つのバランスが不可欠です。

木造でも、設計と施工の工夫によって強くてしなやかな家は実現できます。
ファミリア建設では、自然素材を活かしながら、
コンパクト設計・長期性能・防火構造・遮音設計・抗酸化空間といった多面的な工夫で、
「家族が長く安心して暮らせる住まい」を追求しています。

地震に強く、健康にもやさしい家づくり。
まずは東村山のスタジオで、素材の質感や空気の違いを体感してみてはいかがでしょうか。