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現代の木造住宅(2)

2011.09.04

50年前までの木造住宅は100年前の住宅と、さほど変わっていませんでした。
手刻み工法から、プレカットになり、ますます簡素化され、完成までのスピード化が
成され、パネル工法、ツーバイフォー工法、プレハブ化が進み、いろいろな工法が
出回ってきました。
建築基準法も改善され、耐震等級1が基準化され、確認申請もきびしくチェックする状態でしたが
今では柱の太さも9cmから、3.3角と言われる10cm、3.5角の10.5cmとなり、筋交の厚さも24mmから
45mmと太く代わりました。今では4寸角柱、5寸角柱も使われるようになりました。
 しかし、スピード化、合理化の為の 悪影響もはなはだしかったのです。
コンクリート住宅の床のたわみ、蓄熱による夏の不快感、通気を考えず気密に走ったための構造材の蒸れ
気密化され、断熱材の使い方による結露、
 大手もビルダーも模索状態で建てているため、しかも単価を安く、早く と言う事で
平均寿命が26年と言うお粗末な時代が15年以上続く事になり、
シックハウス、姉葉問題、アスベスト問題 が浮上したのです。
この間に住宅を建てた人は、本当に災難で、お気の毒に思います。