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現代の木造住宅

2011.09.04

50年前までの木造住宅は、真壁で漆喰仕上げ、木製窓、基礎は布基礎、屋根は瓦
風呂場はない家が多く、銭湯通いが普通の家でした。
土台はヒバか桧、柱は桧か杉で3寸角、床は畳が普通で
筋交は8分×3寸(24mm×90mm)、畳の下は松の12mmの板で、その下の根太は1.5尺(455mm)間隔。
漆喰も江戸時代カら代わらず、海草のつのまたを煮て、石灰に白ひげと呼ばれるしゅろをさらした
物を丁寧に鍬で混ぜて、つのまた糊をつなぎに作って、1日寝かせて使いました。
色は、白が普通で、松煙墨を混ぜればねずみ色、酸化王をまぜればクリーム色、ベにガラを混ぜて
ピンク、青粉ではブルーと、外部は杉板やラワン板を張るか、モルタルで、石灰の吹付け仕上げでした。

漆喰の下地は中塗りと言う土壁で、その下はアラキダと言う土に藁を刻んでまぜて、しの竹(細竹)を
縄で編んだ物に塗りこんでいました。

お城も、土蔵も同じ様な工法で出来ていました。

戦後の住宅ラッシュで、メーカーが合理化を考え、土壁の代わりにラスボードか作られ(石膏を塗って
漆喰の代わりに繊維壁で仕上げる事がはやり、窓にはアルミサッシが使われ、

それからは、壁には石膏ボードを貼ってクロス仕上げが通常になってきました。
真壁(柱が見える家)から、大壁(柱の上からボードを貼って柱が見えない造り)が現代まで
続いている訳です。

その経過で、グラスウールの断熱材を外壁間に挟んだり、天井に乗せたりするようになりました。
それが30年前の話です。
がまだ、隙間風があり、寒い家でした。
基礎パッキンも使われるようになりました。屋根も瓦、トタンからカラーベストに代わって来ました。

そんな合理化の中で、いろいろな弊害が起きました。
まさに日本の住宅の氷河期とも言える時代に思います。

大手メーカーさんも、ビルダーさんも、みんな模索しながら、悪い家を造っていた結果に
なりました。

結露問題も大分長く続きました。シックハウスも然り、冬の寒さに対処した
気密による構造体の蒸れも、雨漏りも、必死で隠されてきました。

木造住宅平均寿命26年と言う不名誉な結果が残りました。

大手や建材メーカーに協力する為に、家を建てるのではありません。

日本の伝統を引き継ぎ、土地の風土に合った、経済的で丈夫で、健康的な家造りを

進めて行きたいと考えています。